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2019.11.20

糖化を防いで健康に

最近の研究で、カラダの糖化と健康寿命について多くのことがわかってきました。

●糖化による認知症リスク
この糖化は、過剰に摂取し続けた糖がタンパク質に結びつく事で老化物質の一つである最終糖化産物(AGEs)が注目されています。もともとAGEsは年を取るとともに増えていきますが、蓄積が進むと、結合組織(皮膚、軟骨、腱など)を構成する主要なたんぱく質であるコラーゲン繊維が結ばれ、硬くもろくなり、弾力性が低下し、体の機能に様々な変化を及ぼしてしまうことが知られています。さらに最近の研究で認知機能との関連も報告されています。AGEsの中でもグリセルアルデヒドはアルツハイマー型認知症の進展に関わると言われています(AGEsと老化、メディカルレビュー社, 229-241, 2013)。また、アルツハイマー型認知症の危険因子の一つとして糖尿病があり、2倍リスクを高めると報告されています(Neurology, 53, 1937-1942, 1999)。

●糖化による皮膚の老化
糖質はわたしたちにとって、重要なエネルギー源です。しかし、最近の生活習慣を調べてみると、過剰に摂取し、その代謝がうまくできないことで、AGEs産生を助長する原因となります。また、タンパク質にAGEsが生成すると、タンパク質の機能が低下します。私たちの皮膚はタンパク質で出来ており、皮膚の真皮はコラーゲンやエラスチンというたんぱく質です。これらが糖化すること、紫外線を浴び続けることが、いわゆる弾力性やハリが低下してしまう原因となります。したがって、見た目の若さを保つには、糖化ストレスをいかにうけないかということが重要です。
     図1

●糖化による骨の老化
骨の体積の半分はコラーゲンが占めています。骨を鉄筋コンクリートの構造物に例えると、コラーゲンは鉄筋で、カルシウムのようなミネラルはセメントのようなもので、地震があっても(衝撃があっても)倒れない(折れない)構造となっています。糖化が進むと、弾力性を失い、コラーゲンの弾力性を失い硬くなると、骨が衝撃を吸収できなくなり脆くなります(骨質の低下)。ところで、骨粗鬆症は『骨強度が低下する疾患』です。骨強度とはミネラル含量を反映する骨密度と、骨のしなやかさを示す骨質の両方を反映して強度が決まります。したがって、骨のコラーゲン糖化は骨質を悪化させるということになるのでやはり糖化を抑制するということが骨健康にとっても重要になります。

●体の改善はちょっとしたことでできる
AGEsが増加する原因はいろいろあります。例えば食生活。悪い食習慣が日々重なると血糖値も下がりにくくなります。何を普段から食べて、体を毎日どのくらい動かしているのかをご自分で判断しながら、抗糖化に努めることが大事です。ただ、あまり意識しすぎておいしいものを減らすのも精神的なストレスを与えますから、1週間のうち1日、体に悪いもの食べたなぁ、体全然動かしてないなぁと思ったら、別の日に意識していけばいいかと思います。こういった努力意識を高めることで、いろいろな疾患になりずらく、健康寿命を延ばすことにも繋がります。
図1