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2017.08.16

気(き)・血(けつ)・水(すい)の巡り

「証(しょう)」の種類は、「熱証(ねっしょう)」と「寒証(かんしょう)」があり、 
さらに2つの体質は、「虚証(きょしょう)」と「実証(じっしょう)」に分けられます。

「熱証」は赤ら顔で汗をかきやすい、のぼせやすい傾向があり、「寒証」は青白い顔で
冷え症になりやすい傾向の人を指します。

「虚実(きょじつ)」は、今のあなたの体力や抵抗力を表すものです。
前回ご紹介した「体質チェック表」で、どちらかの「証」にあてはまるということは、
身体のバランスが整っていない状態と言えます。
一般的には、年齢とともに体力や抵抗力が低下し「虚証」になる人が多いと言われています。

では、この体内のバランスの乱れを判断する上で「気(き)・血(けつ)・水(すい)」が
重要となります。
気血水図
1無題
元気の気、気力、気合、身体の各機能を動かし、血液や水分の流れをスムーズにし、
常に体内に流れています。

「疲れやすい」「やる気が起こらない」「食欲がない」などの不調は、「気」の流れが
不足している状態であり「気虚(ききょ)」と言います。
このような「気」を補う生薬は、黄耆(おうぎ)、黄精(おうせい)、
高麗人参(こうらいにんじん)、西洋人参(せいようにんじん)があります。

「イライラする」「落ち込む」「おなかが張る」などの不調は、「気」の流れが
滞っている状態であり「気滞(きたい)」と言います。

「のぼせ」「動悸」などの不調は、「気」が本来の流れとは逆に流れている状態であり、
「気逆(きぎゃく)」と言います。

4無題
血液は全身に栄養を運び、新陳代謝を促します。
「冷え症」「不眠」「立ちくらみ」「顔色が悪い」「頭髪が抜けやすい」
「皮膚の乾燥や荒れ」などの不調は、「血」が不足している状態であり
「血虚(けっきょ)」と言います。
このような「血」を補う生薬は、田七人参(でんしちにんじん)、丹参(たんじん)、
枸杞子(くこし)があります。

「イライラする」「便秘」「目の周りのクマ」「不眠」などの不調は、
「血」の流れが滞っている状態であり「淤血(おけつ)」と言います。

5無題
リンパ液や消化液、唾液など血液以外の体液を指し、体温調節や皮膚を潤します。
「皮膚に潤いがない」「睡眠不足」などの不調は、「水」が不足している状態であり
「津虚(しんきょ)」と言います。
このような「水」を補う生薬としては、高麗人参(こうらいにんじん)、
西洋人参(せいようにんじん)があります。

「むくみ」「めまい」「吐き気」などの不調は、「水」が滞っている状態であり、
「水毒(すいどく)」と言います。
生薬図

中医学では、この3つがそれぞれ影響しあって体内を巡ることにより
健康状態が保たれると考えます。

「気・血・水」の何が過不足の状態なのか、身体や肌にも思い当たることが
ないでしょうか。この3つのバランスを整えて、身体の中からケアをしていきましょう。
それが、心身ともに健康を保つことにもつながると考えます。