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2017.10.23

季節の薬膳 ~秋~

中医学では、「秋」は燥邪(そうじゃ)といって、空気が乾燥しがちになります。
秋は、二十四節気の立秋から霜降までの3か月間を指します。

こんな季節は、乾燥を嫌う「肺」の機能が下がり、皮膚の乾燥やかゆみ、髪のパサつき、のどや鼻の乾燥、
乾いた咳、口の渇きといった呼吸器系トラブルを起こしやすくなります。

体調を整えるには、津液(しんえき)の不足を補うことが大切です。
薬膳では、「気」や「水」の巡りを良くする食材をとるのがおすすめです。

漢の時代に書かれた薬物専門書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」があります。
この書には365種類の薬物を「上薬(じょうやく)」「中薬(ちゅうやく)」「下薬(げやく)」の3種類に
分けて説明しています。

「上薬」は、主として生命を養う、養生・長寿の効果があると書かれています。
2000年前の記録が、現在でも薬膳に取り入れられているのです。

薬膳とは、中医学理論に基づいて、異なる薬効のある食べ物を組み合わせ、健康の維持と増進、病気の予防と
回復を助けるための料理です。

私たちが普段料理を作る時は、味と栄養のバランスを重視しますが、薬膳では季節、個人の体質に合って
いるかどうか、食べ合わせなども考えます。

薬膳の基本的な考え方で、「五行説」の対応表があります。
五行説とは、自然界に存在するすべてのものを「木・火・土・金・水」の5つに分類する考え方です。
そこに季節・臓器・五味を関連付けたものとなります。これにより、その時の体調に合わせたバランスの良い
食べ方を知ることができます。

秋は、白いものを食べると良いとされており、白い食材には体を潤すものが多くあります。

五行対応表

取り入れやすいおすすめの食材
◇生津(しょうしん)・・・体内の水分バランスを調整する働き
豆腐、ゆば、白きくらげ、トマト、レンコン、梨、バナナ、りんご、牛乳、きゅうり、冬瓜、
プーアール茶など

◇化痰(かたん)・・・気道等に停滞した咳や痰を取り除く働き
ゆば、ぎんなん、たけのこ、大根、玉ねぎ、マッシュルーム、白菜、梨、バナナ、みかん、ゆず、あさり、
のり、わかめ、杏仁、くわいなど 
 
◇補陰(ほいん)・・・体液や血液を補う働き
豆乳、黒豆、白きくらげ、黒きくらげ、百合根、あさり、いか、貝柱、かき、かに、あわび、スッポン、
どじょう、鶏卵、豚肉、はちみつ、松の実など

◇補気(ほき)・・・体の免疫力を高めて体力を増強させる働き
芋類、きのこ類、人参、なつめ、貝柱など
秋の野菜2
秋の野菜1
旬のフルーツは、体を潤すものがたくさんあります。
毎日、手軽に食べられる薬膳でもあるのです。
「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」、そして「食欲の秋」と「〇〇の秋」がたくさんあります。
元気に過ごしましょう。