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2017.11.01

季節の薬膳 ~冬 養腎~

秋から一気に気温が下がり、朝夕めっきりと足元から冷える日が増えて参りました。
冬は、「寒邪(かんじゃ)」という邪気の季節であり、立冬(11月7日)から立春(2018年2月4日)までの
3ヶ月間を指します。

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉をよく耳にしますが、はっきりした原因がわからないけど、
なんとなく身体の不調を感じる人が増えてきています。

「寒邪」によって身体の筋肉は縮こまってしまい、関節痛や足・腰の痛みなどの症状が出る場合もあります。
これは「陰」の気が増している状態と言えます。

身体の働きにも「陰」と「陽」があり、人間の生命活動に必要な3要素「気(き)」「血(けつ)」「水
(すい)」という概念のもと、これらが過不足なくスムーズに流れている状態を「健康」と考えています。

冬の薬膳では、身体(臓腑)を温めてくれる食材や体内の寒気を散らす食材などを中心に使用して、バランス
を整えながら美味しい料理を作ります。

冬に該当する五臓は「腎」、五腑は「膀胱」を補うことが大切なのです。
「腎」は寒さに弱い臓器なので、働きが鈍くなれば冷え性の症状が現われ、老化が進むと言われています。

「五行説の対応表」は、秋の薬膳でもご紹介しています。
五行対応表

【おすすめの補腎食材】
色:黒・・黒豆、黒きくらげ、キノコ類、黒ゴマなど。
味:鹹(塩辛い)・・海魚、ひじき、わかめ、昆布、のりなど。

根菜類・・山芋がおすすめです。山芋は滋養強壮作用、緊張を緩和させる作用があります。生薬として
「山薬(さんやく)」と呼ばれていて、中国最古の薬学古書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」にも
記載があります。

温裏散寒(おんりさんかん)・・冷えや寒さを取り除く働きのあるもの
⇒ネギ、生姜、唐辛子、肉桂(シナモン)、ニンニク、黒砂糖、紅茶、プーアール茶、羊肉など
 ※黒は温まる作用があると言われています。
 ※茶葉を発酵させた飲み物も体を温める作用があります。

補陽(ほよう)・・体内の「陽」を補う、内分泌機能・エネルギー代謝を促進する働きがあるもの
⇒クルミ、ニラ、栗、羊肉、八角、海老、肉桂(シナモン)など

理気(りき)・・「気」の滞りを正常に巡らせる働きがあるもの
⇒玉ねぎ、ネギ、生姜、ニラ、キャベツ、ほうれん草、春菊、大根、ゆず、みかんなど
 ※柑橘類に多く含まれるポリフェノールは、「陳皮」の有効成分として知られています。

補気(ほき)・・「気」を補う、各器官の生理的機能を促進、増強する働きのあるもの
⇒鶏肉、山芋、栗、もち米、黒きくらげ、人参、海老、ナツメ、椎茸、イモ類、大豆、かぼちゃ、松の実、
牛乳、蜂蜜など

補血(ほけつ)・・全身に栄養を与え、造血機能を促進する働きのあるもの
⇒胡麻、ほうれん草、松の実、鶏肉、鶏卵、黒豆、キャベツ、ナツメ、枸杞子、レバー、龍眼、金針菜など

活血(かっけつ)・・血液の流れを整える
⇒里芋、小豆、黒豆、ニラ、黒砂糖、紅花、ニンニク、あさり、青梗菜、酢、山査子など

補陰(ほいん)・・「陰」を補う、潤いをもたらす働きのあるもの
⇒山芋、松の実、黒豆、黒・白きくらげ、ホタテ、牡蠣、卵、豚肉、蜂蜜など。

♪辛味は「行気」「活血」の働きがあり、「気」「血」の巡りを促進し体を温めるので適度に取り入れるのも
いいと思います。
   
「腎」は「精気を貯蔵するところ」と考えられており、元気の源です。
バランスのいい食事、十分な睡眠、適度な運動を行い気血の滞りを防ぎ、元気に過ごせるように
「冬の養生」を心がけましょう。足・腰・背中・首は、特に冷やさないように気を付けましょう。
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