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2017.09.07

五臓六腑(ごぞうろっぷ)の働き

9月に入りました。
秋の気配の風にほっと一息。

「肝腎(心)要(かんじんかなめ)」とよく言いますが、非常に大切なことを意味します。
語源は、肝臓と腎臓(心)は身体の要(かなめ)であり、非常に重要なところだということです。
沈黙の臓器とも呼ばれていますね。

中医学は、西洋医学でいう臓器の働きとは異なり、臓器の機能だけでなく生命活動を維持する
生理機能も含んでいます。
無題2

前回ご説明した「気(き)・血(けつ)・水(すい)」
「気」は元気の気、生命活動のエネルギー源となる
「血」は血液の流れ、新陳代謝を促す
「水」血液以外の体液、体温調節や皮膚を潤す

この「気・血・水」を生み出し、滞りなく体内に巡らせるために、五臓(ごぞう)
「肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)」が働いています。

五臓は、心気、肝気など、気の作用により機能しています。言い換えれば、気の不足により
内臓の機能低下を引き起こします。

六腑(ろっぷ)「胆(たん)、小腸(しょうちょう)、胃(い)、大腸(だいちょう)、膀胱(ぼうこう)
三焦(さんしょう)」の主な働きは、飲食物から「気・血・水」を生み出す栄養を吸収して臓器
に渡し、不要な物を排泄します。五臓の働きを助ける、中が空洞の臓器です。
無題3

五臓と六腑は、お互いに助け合って全体のバランスを調整しながら働いています。
無題4

肝と胆、心と小腸、脾と胃、肺と大腸、腎と膀胱、三焦は「気」や「水」の通路としての働きが
あり六腑に一つに含めます。

臓は「陰」、腑は「陽」の性質があり、臓と腑は「裏」と「表」の関係であるとされています。
そのため、初期の不調は腑に現れ、不調が長引くと「裏」にまで侵入して、影響し合う臓に移行
します。

「肝」は、血を蓄えて血の流れを調節、脾や胃の働きを助ける。胆の働きを調節し胆汁の分泌を
促進する。気の流れを調節し、気の流れがスムーズならば気持ちも明るくなる。
機能の低下は、手足のしびれ、爪が割れやすくなる、感情が不安定になる(肝気過剰はイライラ、
肝気不足は抑うつ状態になりやすい)、目の不調が生じやすい。

「胆」は、脾や胃の働きを助ける。機能の低下は、決断力を欠きやすい。
 
「心」は、血を全身に巡らせる、精神・意識をコントロールする。
機能の低下は、動悸、不眠や精神不安定が起こりやすい。心気不足は顔色や舌が白っぽくなる。
 
「小腸」は、胃で消化された飲食物をさらに消化し、栄養と不要な物に分ける。
機能の低下は、消化吸収が悪くなる、便秘や尿が出にくくなる。 

「脾」は、消化によりつくられた栄養を全身に運ぶ。
機能の低下は、栄養を運べず気血が不足、全身の疲労感、むくみ、口と唇に異常が出やすい。

「胃」は、飲食物を消化する。機能の低下は、膨満感、吐き気、食欲低下が起きやすい。

「肺」は、気をコントロール、全身の新陳代謝を活発にする、津液を調整する。
機能の低下は、抵抗力の低下、肌荒れ、鼻づまり・鼻水など風邪の症状が出やすい。

「大腸」は、小腸から運ばれた栄養から余分な水分を吸収し、大便に変えて排出する。
機能の低下は、津液が滞ることで大腸が乾燥し便秘になる。
  
「腎」は、成長発育、生殖を維持、津液の代謝機能をコントロールする。
機能の低下は、発育不良、歯がもろくなる、腰や膝がだるくなる、耳鳴りや難聴、便秘などが
起こりやすい。

「膀胱」は、不要な水分を尿に変えて排出する。機能の低下は、排泄障害や頻尿が生じやすい。

季節の変わり目になると、肌や胃腸の疲れなどで体内の潤いが不足してしまうこともあります。
この時期にしっかりとケアすることが大切です。

昔から「皮膚は内臓の鏡」と言われるほど、内臓の不調は皮膚の状態に現われやすいです。
中医学では「肺」と深く関係している臓であると言えます。乾燥に弱い臓器と言われ、夏の
ダメージを引きずると代謝低下、免疫力低下にもつながります。
無題5

秋は美味しい旬の食材がたくさんあります。元気な脾胃でしっかり栄養を取り、肌に充分な
潤いが与えられるようにしましょう。