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肌の衰えが気になり始める40代以降の女性にとって、アンチエイジングは不変のーマ。

しっかり保湿するなどの手入れも大切ですが、実はある物質を肌に溜めないことが最大

防御になると、知っていましたか?肌老化を招く物質の正体と、それを寄せ付けないため

のケアを、この分野のエキスパートである医師に教えてもらました。

 

医師牧田善二

 

医師・牧田善二(まきた ぜんじ)先生

糖尿病専門医。北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学などで糖尿病合併症

の原因であるAGEについて早くから研究を重ね、1991年に世界で初めてAGEの測定に成功。

Science, N Engl J Medに成果を発表。久留米大学医学部教授などを経て、2003年に「AGE牧田

リニック」を開設。糖尿病等生活習慣病の治療に携わる傍ら、アンチエイジングやダイエット

ほか、幅広い分野にわたって情報を発信する。 近日、『医者が教える美肌術』(主婦の友社)を

上梓予定。

 

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シミにシワ、たるみ対策には、酸化より"糖化防止"がキーワード。

 

以前よりシワやたるみが目立つようになった、気づいたらこんなところにシミが……。肌に年齢

感じ、本気でアンチエイジングを、というなら、「いま、まず始めるべきは“糖化”の防止。こ

までは老化というと体のサビつき、つまり酸化が大きな要因とされてきましたが、最大の原因

糖化によって生まれる“AGE”という物質であることが分かってきています」と、糖尿病専門

の牧田善二さん。

 

「糖化とは、タンパク質とブドウ糖が結びついて起こる現象のこと。AGEはこのとき副産物とし

て生まれるAdvanced Glycation End Products(終末糖化産物)の略称で、このAGEが細胞に溜

ることで多くのトラブルが生じることが明らかになっています」

 

糖尿病の合併症にがん、高血圧、骨粗鬆症。ありとあらゆる病気を引き起こし、肌にも打撃を与

えるのだそう。

 

「表皮の下にあって皮膚を形作り、弾力を保っている真皮層はおもにコラーゲンでできています

が、AGEはこのコラーゲンの繊維の束に取り付いて、弾力性や伸縮性を奪ってしまう。すると

皮層の構造が乱れ、それがシワやたるみとなって現れてしまうのです」

コラーゲンの繊維の束にからみつくAGEを図解する牧田さん

コラーゲンの繊維の束にからみつくAGEを図解する牧田さん

 

AGEに関する著書も多数

AGEに関する著書も多数

 

さらに、AGEを取り除こうと免疫システムが働くと体内では小さな炎症が起き、それも老化を招

く一因になるという。「血管を傷つけ、動脈硬化などの原因に。シミも、この炎症が大きな要因

です」

 

もはやAGEは「人類最大の敵」という牧田さん。「肌を若々しく保つためにも、健康でいるた

にも、これからはAGEを溜めない生活を心がけることが重要です」

 

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食べ物から、あるいは紫外線を浴びることで。 AGEは知らないうちに溜まっていく。

 

では、このやっかいなAGEがどうして肌に溜まってしまうのかというと……。

 

「すでに食材中に存在しているAGEを、食事を通じて取り込んでしまうのがまず第1のルート。

摂取しても大半は排出されますが、一部は体内にとどまってしまいます。できるだけAGEを取り

込まないようにすることが重要です」

 

次に気をつけたいのが、化学反応によって体の中や皮膚にAGEが作られてしまう状況。

 

「とくに肌にとって問題となるのが紫外線。紫外線がシミやシワの原因になることは経験上多く

の人が知っていることですが、実はこれも、紫外線によって皮膚にAGEが作り出されてしまう

めなのです」

 

オゾン層破壊が問題になって久しい昨今、紫外線はますます強くなっている。UV対策は改めて

かせないものと心得よう。

 

「また、喫煙もAGEを増やす要因。自分では吸わなくても副流煙によっても増えるため、たば

がある環境には近づかないのがベターです」

 

そしてもうひとつ知っておきたいのが、血糖値のこと。

 

「血糖値とは血液中にあるブドウ糖の量のことですが、糖化の原因であるブドウ糖が血中に多け

れば、それだけAGEができやすくなる。血糖値を不必要に上げないことも、肌老化を防ぐために

は重要だと知っておいてください」

AGEを貯める元凶となる紫外線に警鐘を鳴らす 

AGEを貯める元凶となる紫外線に警鐘を鳴らす

 

牧田さんの著書『新美肌常識テスト40』より

牧田さんの著書『新美肌常識テスト40』より

 

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体に入れない、増やさない。 AGEを寄せ付けない、3つの生活習慣。

 

食べたものや紫外線の影響で、知らないうちに体に溜まっていくのがAGE。当然、年を重ねるご

とに蓄積量もアップしていく。40代からAGEケアをしても追いつかないのでは、と思ってしまう

けれど、「そんなことはありません。体を構成するタンパク質はいずれも寿命があり、数日から

数週間で代謝されていく。表皮も、40日ほどでターンオーバーしていくことが分かっています。

できるだけAGEにさらされないように対策を取って、シミやシワができる速度をペースダウンす

れば、肌を若々しく保つことは充分可能です」

 

そのために実行したい、3つの基本のケアを教えてもらった。

 

(1) 食品の選び方&調理法を工夫して、できるだけAGEを取り込まない。

タンパク質とブドウ糖が反応して生まれるのがAGE。当然、タンパク質の多い食材のほうが含有

量が高くなる。

 

「肉や魚、なかでも牛肉に多く含まれます。一方で、卵や大豆製品は比較的少なめ。ですが、多

くても、生の状態ならたいていは許容範囲。実は気をつけるべきは、調理の仕方なのです」と、

牧田さん。そのわけは、熱が加わると生まれやすいというAGEの特性にあるという。

 

「タンパク質とブドウ糖に、高温が加わるほどAGEは大量に作られます。例えば鶏肉のAGEは、

煮ると生の状態から約2倍になり、焼くと7〜8倍、さらに揚げると10倍以上に増えることがわか

っている。AGEを増やさないためには、高温・短時間の調理法をなるべく避けるということを

えておいてください」

 

牛肉ならすき焼きよりもしゃぶしゃぶ、豚肉はローストよりも煮豚で、がおすすめ。

 

「また、糖化は簡単にいうとタンパク質やブドウ糖が焦げた状態です。パンケーキやトースト、

ポテトフライなど焼き色や揚げ色の付いた食べ物も、AGEが多い。こうしたものも大量に食

いようにすることが大事です」

 

(2) 甘い飲み物はお茶か水に替えて、血糖値をコントロール。

先に述べたように、血糖値が高い状態をなるべく減らすことも、大切なAGE対策のひとつ。

 

「ごはんやパンなどの糖質は、空腹時に食べると血糖値が急上昇する原因に。野菜やタンパク質

を先に食べ、最後に必要量を取るようにしましょう。いも類に含まれるデンプンも糖質の一種。

食べ過ぎに注意です」

 

そして何より心がけたいのが、「ジュースや缶コーヒーなど甘い飲み物で糖質を大量に摂らない

ようにすることです」と、牧田さん。

 

「固形の食べ物に含まれる糖質は消化酵素によって少しずつブドウ糖などに分解され、小腸から

徐々に吸収されます。ところが甘い飲み物に含まれる糖質は、すでに吸収しやすい形であるうえ

に、液体なのでほぼ消化する必要がなく、短時間で小腸に流れ込んであっという間に吸収されて

しまいます。血糖値が一気に跳ね上がり、AGEが大量に生まれる原因に」


飲み物は、お茶か水をファーストチョイスにしたい。

 

「どうしてもジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを少量食べるのにとどめて」

 

(3) ポリフェノールに酢。AGEをオフする成分を積極的に取り入れる。

もうひとつ、肌ケアのためにぜひ知っておきたいのが、AGEの発生を抑える力のある成分や食材。

 

「その代表が、ポリフェノール。抗酸化力で知られる成分ですが、同時に高い抗糖化力も持って

います。お茶や赤ワインなどに豊富。チョコレートにも多く含まれますが、市販製品の多くは砂

糖がたくさん入っている。なるべくカカオのパーセンテージが高いものをおすすめします」

 

また、酢やレモン汁もAGEを減らすのに効果的という。「酸性の環境下のほうがAGEは発生しに

くい。肉を酢でマリネしてから調理したところ、AGE生成が半減したという研究報告もあります。

揚げ物にレモン、も理に適った食べ方なんですね」

ジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを

ジュースを飲みたいときは、代わりに生のフルーツを

 

高温短時間の調理法をなるべく避ける肉ならしゃぶしゃぶなどがおすすめ

高温短時間の調理法をなるべく避ける肉ならしゃぶしゃぶなどがおすすめ

 

ポリフェノールが多く含まれたお茶やワインなどでAGEの発生を抑える

ポリフェノールが多く含まれたお茶やワインなどでAGEの発生を抑える

 

AGEは体内に増やしたくない物質だけれど、摂取量をゼロにはできないし、ときには揚げ物や焼

き肉だって楽しみたいもの。

 

「できるだけ取り込まないように心がけながら、抗糖化にいい成分の力も借りて、AGEをコント

ロールしていく。それが、ストレスなくアンチエイジングを続けるコツではないでしょうか」

 

 

AGE対策にうれしいポリフェノールを高濃度に配合!持ち運びやすい、パウダー

タイプの「TASLY(タスリー)のヴィ・プーアール茶」。

 

茶葉を黒麹菌で発酵させたプーアール茶には、プーアール茶重合ポリフェノールがたっぷり。

 

以前から脂肪分解力にすぐれた飲み物として知られていますが、それだけでなく、血糖値のコン

トロールに力を発揮することがわかってきています。

 

タスリーのプーアール茶は、自社管理の有機農場で栽培された茶葉を使い、多段階で抽出。さら

に独自のドライフリーズ製法を用いてパウダーに加工し、通常のプーアール茶の数倍のポリフェ

ノールをぎゅっと閉じ込めました。一杯分ずつ個装になったパッケージは、持ち運ぶのにも便利。

どこでも手軽に飲めて、抗AGE力も抜群のプーアール茶をぜひ、アンチエイジングの新習慣に。

 

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商品リンクhttps://www.tasly.jp/vi-puer/

 

                                     文=新田 草子

                              撮影(牧田先生)=黒川ひろみ