
お茶の世界において、プーアール茶は特別なものと言えます。
大部分のお茶の発酵度は製造過程で決定するのですが、プーアール茶は違います。
プーアール茶は後発酵のお茶に分類されており、
雲南省で生産される青緑茶(ディエンチンルーチャ)を原料とし、
渥堆(ウオデゥイ)という特別な工程を経て作られます。
この渥堆という工程は、茶葉に麹菌を付着させ、
水を噴き付けた後に蒸し暑い場所へ保存することで酸化発酵を促します。
この工程は、日本の味噌の作り方に良く似ています。
その後、この渥堆の度合いによって茶葉が黒や黒褐色に変色するので
中国では黒茶の類に分類しています。
この種のお茶は継続的に発酵を続け、寝かせる程に香り高く、そして重厚な甘味を増します。
また、飲杯へ茶を注ぐと赤や黒の茶湯の表面に一筋の白い熱気が漂い、
この様子がまるで谷間を漂う雲霧のようでとても美しく、見る人を虜にします。

プーアール茶は"体を温めるお茶"に分類されるということです。
ここで言う"体を温めるお茶"というのは外側の温かさというより、
"体を内側から温めるもの"という意味です。
緑茶や烏龍茶は台湾では"体を冷やすお茶"に分類されます。
そのため、若干の刺激性を伴い、空腹時や血圧の低い人の中には
体の調子を悪くしてしまう人もいるでしょう。
しかし、プーアール茶は"体を温めるお茶"に分類されるので、
どんな時にどんな人が飲んでも問題なく、保存もとても簡単です。
緑茶のように保存期限が短く、時間を置きすぎるとすぐに渋みが強くなり、
味も落ちていく、というものではありません。
伝統プーアール茶は、堆積発酵茶葉を常圧の蒸気で処理し、
この常圧の蒸気で処理した堆積発酵茶葉に酸化還元酵素を添加して発酵させます。
その後、加熱処理して前記酸化還元酵素による発酵を停止させ、
次いで乾燥させることを特徴とする製造方法です。
黒麹菌が活性化し、通常のカテキンよりもぐんとパワー・アップ!血中コレステロール低下の期待も。
酸素の運搬などを助ける重要なミネラル。身体を温め、貧血や冷え性、便秘などが改善される。
コーヒーや緑茶などと比較すると含まれる量は少ないが、脂肪を燃焼し、新陳代謝を促す働きがある。
食物から摂取しなければならない9種類のアミノ酸のこと。脂肪分解酵素リパーゼを活性化させる。
必須アミノ酸の一種。肝臓の代謝を促進するため、老化の原因となる活性酸素などを除去する。
このほかにも、プーアール茶には悪玉コレステロールと中性脂肪を正常値に近い状態にしたり、
善玉コレステロールを増やしたり、血糖値の改善にパワーを発揮したり…。
日々の生活習慣を見直すと同時にプーアール茶の飲用を習慣にして、生活習慣病を予防しましょう。