
- 血液はほぼサラサラ状態。
しかし油断は禁物!
- 少し血液ドロドロ状態。
生活改善を。
- ドロドロ進行中。
すぐに食生活を中心に改善し、
適度な運動も。
- 危険信号が点滅。
このままの生活習慣を続けていくことは
とっても危険!
伝統的な中医学では、血管が老化し、血液がドロドロで流れにくい状態のことを「瘀血」といいます。
「瘀血」の「瘀」は泥が沈殿して流れをふさぐという意味。
古来、これが万病のもとといわれてきました。
この「瘀血」が原因とされる病気は、肩こりや冷え症、
神経痛、動脈硬化、高血圧、糖尿病などじつに400種類上。
さらにその原因を、中医学では「気」と「血」の関係でとらえます。
「血」は、私達の身体に本来備わっているエネルギーの一種で、
「気」によって体内を巡っていると考えられています。
つまり、ストレスなどが原因で「気」が乱れると、「血」は順調に流れないのです。
また、「瘀血」の原因のひとつに活性酸素の増加があります。
人は、酸素を取り入れてエネルギーを生み出しますが、そのうちの0.1〜2%が活性酸素になります。
ストレスや紫外線、喫煙、大量飲酒などによって活性酸素が大量発生すると、
細胞や組織を錆びさせて、老化はもちろん、果てはガンをはじめとする恐ろしい病気を引き起こします。
健康のためには、気や血を巡らせることが非常に大事なのです。
生活が不規則な人に多く見られる。白血球が血管壁にくっつき、微小循環を通ることができない。
飲酒や糖分の摂取のし過ぎは、血小板が固まりになる上、赤血球も硬くなり形を変えられない。
血糖値が増え赤血球の変形機能が低下し、赤血球が固まって微小循環を詰まらせる。糖尿病の人に多い。
キク科のベニバナの管状花をそのまま用いる場合が多い。月経不順や冷え性など、血液改善によいとされる。
セリ科のトウキの根などを主に利用。手足を温める作用が強く、血液凝固抑制作用や、末梢血管の拡張作用も。
セリ科のセンキュウの根茎を使用。婦人病などにも利用され、血栓を予防や冷え性に効果が期待できる。
オモダカ科のサジオモダカの塊茎が使われる。利尿作用や、血糖・血圧を下げるのに効果的といわれる。
サルノコシカケ科のマツホドの菌核。血糖値を下げ、血液凝固を抑制するほか、胃腸の働きを助ける。
マンネンタケ科のキノコで乾燥させて用いる。慢性疲労をはじめ、降圧、利尿、抗菌、血流改善などに効果的。
英語名はフェンネルでセリ科ウイキョウの果実。料理としても利用される。健胃整腸のほか、生理痛やつわりなどに。
ナス科のクコの実のこと。昔から強壮作用があることで有名。美肌効果や血流改善に効果が期待される。
バラ科サンザシや近縁のオオミサンザシの果実を使用。血管拡張や消化不良などに用いられる。
シソ科ケイガイの花穂。血行をよくし、発汗させるほか、皮膚の炎症や消化不良を改善する効果が期待できる。
キンポウゲ科のサキシマボタンヅル、そのほか近緑植物の根および根茎。神経痛やリウマチ、痛風などに利用される。
マタタビ科。昆虫の産卵によりこぶ状になった果実。熱湯で幼虫を殺し、日干しして使用。冷え性、神経痛などに。
伝統医学・中医学では、生薬を原料として組み合わされた漢方薬を
治療の中心として使用します。
生薬とは、薬効のある動植物を乾燥させたものや、鉱物、貝類などのこと。
中国では約3000種類の生薬を用いますが、
日本では健康保険適用の漢方薬が148、生薬では200以上。
認められている数は中国に比べて多くはありませんが、
血行を促進する生薬は数多くあります。
漢方薬には、煎じ薬とエキス剤があり、
煎じ薬は生薬を自分で煮だしてつくります。
自分の体質に合う生薬を組み合わせて作ることができるのが特徴です。
一方、エキス剤は工場で作られ、顆粒や粉末状にされたものです。
そのため、煎じる手間が省け、持ち運びができるというメリットがあります。
日々の生活に漢方を効果的に取り入れながら、
血液サラサラの健康体を目指しましょう。